徳之島のことわざ【昔も今も変わらない徳之島の島民性が見えてくる】

（ナキュンシクヮネンド　チィヌマシュン）
泣いて来たら、頼って来たら、だれでも助けてやりなさい。

（チュネン　タンバッテカラ　スイネンナン　マァツナギュン）
人に頼まれたらよく聞いて責任を持ってやってあげよ。

（ツキオウティカ　キョデエ）
親しく付き合うと他人でも兄弟のようになる。

（チュウツコユンチュウヤ　カタムイト　カタミンヲ　クジレ）
人を使う人は見ぬふり聞かぬふりしなさい。

（サンニンユテカラ　チュウヌシュイウナ）
三人寄れば人の陰口を言うな。

（カラスヤ　クルハヤ　ハゴムイカラン　クチネン　ハゴムイカリュン）
烏はその羽色によって憎まれず、口ゆえに憎まれる。

（ウスゥヤジンヌマワリ）
嘘はとおらない。

（ムンイユンムンド　ナガレバシニ　ツマリュン）
余計なことをいうと、わざわいついに身に至る。

（クチナンニムタスナ）
言おうと思うことは檮踏しないではっきり言いなさい。

（ヤマヌキヌタカサ　カジニムマリュイ　キムタカサヤ　ヨソネンムマリュン）
大木は風当たりが強い。自ら高ぶるものは他人からの迫害が多い。

（ワレドゥシ　ヨリオウティカ　ツルギフアオウユリ　イイドゥシト　マジワティカラ　タタミオモテクミュリ）
悪友と付き合えばついに危険がその身に及び、善友と交われば平安その身に及ぶ。

（テキマミカタ）
敵も味方と思え（立場が変わると敵も味方になることがある）

（エキキリヒジリヌキエシユタン）
旧縁は元に戻しやすい。

（チュヤウニ）
人間は鬼のようにこわいところがある。

（ハゴサンヌ　チュヒキヤ　チュヒキガディ　ハゴリ）
僧い者の一門は、一門まで憎い。

（ニシェト　メエレエヤ　シマヌタカラ）
青年男女は島の宝である。

（カナハン　トゥジュトヤ　オカンウィネン　タチュリ）
愛し合っている夫妻は、風当たりの強い場所、生活しにくいところでも暮らすことができる。

（トゥジュトバナシヤ　インマユナンマ　キカシナ）
夫婦間のケンカ話は犬猫にも聞かしてならない。

（サトウヤムチユカタンコタチ）
姑親持つよりも夫婦暮らしの貧乏暮らしがよい。

人の妻たる者は、その家に起こる波風（困ったこと）その他の全責任を持つ心掛けであれ。

（ウチネックェ　ストホウラ）
家内にて小言ばっかり言っているが、人に対しては地蔵顔ばかりしている。

（ヌノヤユクイトカラ　チュヤトジカラ）
反物は横糸如何により、人は妻次第で善くもなり悪くもなる。

（クヮド（ウヤテイネイシカ　ドゥテイネイサリュン）
親を大事にすれば人から自分も大事にされる。

（ウヤフコウシュンムンヤ　クヮネン　フコウサアリュン）
親を粗末にすれば自分も子供から粗末にされる。

（ウヤコウコウシイカ　ウカンウエカラ　ミズヌイジリュン）
親を大切にすれば水のないところからも水が出るようになる。

（クルガネヒバシムドクトモ　ウヤヌゲシソムクナ）
どんなことがあっても親の命令にしたがいなさい。

（トオハヌ　キョウデエユリ　スバチラヌ　タニン）
遠くの親類よりも近くの他人がよい。

（ユビヤムエカンド　ウラリュン）
親類は親類、他人は他人（身内が他人より大事）。

（ウヤクヮマ　ヤヤ　ムチチムチチ）
親子も所帯は別々に持つもの。親子の馴れ合いを戒めている。

（クヮドタカラ）
子供は何よりの宝。金銀にまさる宝である。

（ウヤヤ　ウシヌ　キインヌサア、クヮヤ　ウシヌ　ツイヌサア）
親は牛の毛ほど多く子供のことを思うが、子供は牛角の数ほどしか親のことを思わない。まさに親思う心にまさる親心。

（カナハンクヮ　ヨソニムマセ）
可愛い子供は他所で修業させよ。

（ミハラアチマテイカラ　ウニユンナリュン）
腹違いの子が多い家族の心は鬼のようである。

（チュンシマ　マジワイヤ　ウシノリ　マァノリ）
他村関係は非常に係累が多く、金や物も使う。

(ハタラキジヤシ　ヨリクエダシ)
働いて儲けようとするよりも食物を節約せよ。

（ナンギヌアトヤ　ゴチソウ）
働けば後は楽に暮らせる。

（クガネテアソバスナ）
何でもできる立派な手を遊ばさないで働きなさい。

（ケンヤクヤ　アンマ）
倹約はある間にしなさい。

（ワタマガリドアン　キムマガリヤネン）
ひもじいゆえに悪事を為すという意味。

（カリンヤ　ホウラア　カエシンヤ　ナキヅラ）
借りるときは笑顔、返すときは泣き顔。

（アンスディヤフラリュスィガ　ネンスディヤフララン）
ある袖は振れるが無い袖は振れない。いくら思っても資力と出来ない。

（ウキユヤカネシダイ）
浮世は金次第で動くもの（金権が人を動かす）。

（ツィキヤ　ナガアネンド　マカリュン）
短い物は長い物に取り巻かれる。大きい物に小さい物は利用されがち。

（カジシュントキヤ　ユキ・カマ　サキイジャセ）
火事のときは、斧や鎌を先に持ち出しなさい。（明日からのもの作りのために）

（チュンマネシカ　マァナリュン）
人の真似をすると失敗することが多い。

（ユンバイムンヌ　オボニムチ）
怠惰者は人に見せるために重荷を持つ。

（ウモイタチュンヒド　キチジツ）
思い立った曰が吉日である。いろいろ迷わずに敢行しなさい。

（アッキュムンド　クスクミュン）
出歩いてばかりいると余計なことに遭遇するからほどほどに。