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シュノーケリング・スキンダイビング・フリーダイビングの違いとは?

シュノーケリング・スキンダイビング・フリーダイビングの違い、ご存知でしょうか?明確にわかるようになると、器材の向き不向きが理解できたり、より安全な判断が出来るようになりますよ。

シュノーケリングスキンダイビングフリーダイビング
泳ぎ方水面/自由に泳ぐ水中/自由に潜る水面・水中競技/直線的に潜る
バディの役割一緒に泳ぐ交互潜水選手とサポート
視線進行方向進行方向横に進む…水底、縦に進む…ロープ
浮上中ずっと浮いてる水面+周囲を確認、手を伸ばすロープを見続ける、浮力で自然に浮上
浮上後ずっと浮いてる基本姿勢→シュノーケルクリア浮力体につかまる→リカバリ呼吸→I’mOK
シュノーケルずっと咥えてるずっと咥えてるエントリー直前に外す
マスク視界が広いもの視界が広いもの容積が少ないもの
ウェイトなし適正ウェイト適正ウェイトより若干ポジティブ
ウェイトベルトなしくびれに巻く腰骨の上に巻く(へそ上、一番太い部分)
シュノーケリング・スキンダイビング・フリーダイビングの違い一覧表
目次

シュノーケリング

シュノーケリングは、水面を自由に泳ぎます。(水中には潜りません。)常に浮くために、浮力体(ウェットスーツまたはライフジャケット)を装着し、ウェイトやウェイトベルトは付けません。

シュノーケルは常に咥えています。うつぶせで浮いている状態(=基本姿勢)のときに下を向くとシュノーケルに水がはいってしまうため、常に進行方向を見るようにします。マスクは魚などがよく見えるように、視界の広いものがおすすめです。

シュノーケリングをするときは必ず複数人で一緒に泳ぐようにします。

スキンダイビング

スキンダイビングは、自由に水中を潜ります。冒頭の表を見ると、フリーダイビングよりもシュノーケリングのほうが項目内容が近いことがわかります。シュノーケリングと異なるのは、水中に潜るために浮力対策をする必要がある点です。ウェットスーツを着ている場合は適正ウェイト&ウェイトベルトを付けます。

ウェイトベルトはくびれの位置でしっかりと巻きます。水深はフリーダイビングよりも浅い傾向にあるので、マスクは内容積の小ささよりも、視界の広さで選ぶのがおすすめです。いろいろな生物や景色を見て楽しむのも、自由に潜る醍醐味のひとつでしょう。

視線はシュノーケリングと同様、進行方向を向きます。潜行・浮上中も進行方向を見ると、きれいなフォームになりやすいですよ。

スキンダイビングは同じレベルのバディと組みます、潜水時間の3倍の水面休息時間をとりつつ、交互潜水で潜ります。水面で待機している側は、潜っているバディから目を離さないためにも、シュノーケルを常に咥えていましょう。また、潜っているバディに水面から付いていき、浮上したバディの視界にすぐ入る位置に移動しておくと、お互い安心です。

フリーダイビング

フリーダイビングは競技です。種目は大きく3つに分けることができます。

  1. 一息で、どのくらい水面に浮いていられるか
  2. 一息で、どのくらいの距離を横に進めるか
  3. 一息で、どのくらい深く潜れるか

1と2はプール、3は海で行う競技です。2と3はフィンの有無、バイフィン(左右のフィン)かモノフィン(尾びれみたいなフィン)かなどで、競技が細分化されます。

スキンダイビングと異なり、直線的に潜ります。選手以外は、ジャッジ(審判)やセーフティなど、サポートとして見守ってくれます。

ウェイト量は適正浮力よりも若干ポジティブ(プラス浮力)気味にします。スキンダイビングよりも深く潜る場合が多いのと、脱力すると浮上する状態になるべく早くなりたいからです。

フリーダイビングではより長く/深く潜るため、少しでも多く身体に空気を取り込む必要があります。ウェイトベルトを腰骨の上に巻くことで、おなかを圧迫し呼吸の邪魔になることを避けられます。ゴム製のベルトだと位置がずれにくいのでおすすめです。

マスクの内容積が小さいものを選ぶのも、フリーダイビング中に使える空気の量がシビアだからです。内容積が小さいほどマスクブロー(※)で使う空気量が少なく済みます。マスクの視界は狭くても問題ありません。視線は横に泳ぐ場合は水底、縦に潜る場合はロープだけを見つめている状態だからです。

※マスクブロー…マスクが水圧で顔に引っ付く状態を解除するために、鼻から空気を出すこと

スキンダイビングでシュノーケルを外すのはNG

最近、スキンダイビングでシュノーケルを外している写真や動画をよく見かけます。以下に述べるリスクを承知の上、個人の判断で外しているのであればとめません。ただ、「邪魔だから」「映えたいから」という理由であれば、今一度リスクを理解して再検討してみてください。

フリーダイビングでは、シュノーケルは潜行直前に外します。浮上した場所には必ず掴まるところがあり、サポートメンバーがたくさんいます。浮力体に掴まった状態でリカバリー呼吸を行うことができます。

スキンダイビングは好きな場所に浮上するので、掴まる場所がないことがほとんどです。シュノーケルを外した状態で浮上し呼吸を整えようとすると、立ち泳ぎの姿勢で行わざるをえません。酸欠状態で立ち泳ぎをすると余計に息切れし、リカバリー呼吸をしてもなかなか回復できません。さらに波がある状態だと誤飲のリスクも上がってしまいます。

「スキンダイビングでシュノーケルクリアすると、ブラックアウトのリスクが上がる」と仰る方もいるようです。

  • 深い水深…空気中の酸素濃度が濃い状態
  • 浅場に戻る…酸素濃度が薄まる

スキンダイビングの場合、浮上後は基本姿勢である水面にうつぶせの状態でシュノーケルクリアを行うようにしましょう。

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