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【ハブを食す】徳之島の食物連鎖の頂点は誰だ

徳之島の食物連鎖の頂点、それはハブ…!猛毒は注入された箇所から細胞を破壊し、血清の投与が遅れると噛まれた場所を切断しなければならず、最悪死に至るという驚異。しかしッ…上には上がいる!ハブを食べてしまう生物が徳之島にいるというのです。

目次

ハブの天敵はマングースではない

ハブvsマングース。永遠のライバル感が満載ですが…実はマングースはハブの天敵ではないんです。

マングースへの期待

マングースはもともと日本には生息していませんでした。1910年に沖縄、1979年に奄美大島に持ち込まれた外来種なのです。

当時の沖縄県では、ネズミによるサトウキビの食害が問題視されていました。そしてネズミを追ってハブも畑に侵入してくるようになったのです。多くの島民がハブに咬まれ、亡くなってしまう事件も発生しました。

ホンシェルジュ
ひらめきなちゃれ

マングースはコブラの天敵!ハブも捕食してくれるかも…?

しかしハブ駆除はうまくいきませんでした…!

益獣から害獣へ…

1980年代に実施された追跡調査の結果、実際にはハブをほとんど捕食しておらず、ヤンバルクイナなど沖縄固有の希少種を食い荒らしていたことが明らかとなりました。

ホンシェルジュ
  • ハブは夜行性、マングースは昼行性
  • ハブはコブラより攻撃性が強くて危険
    (マングースに毒耐性はない)
  • マングースが安全に食べれるヤンバルクイナなどがいた
あくまのなちゃれ

つまり、野生のハブとマングースはそもそも出逢わないし、バトルもしないってこと。

1910年に沖縄に持ち込まれたマングースは17頭。それが最盛期には推定3万頭にまで増えてしまいました。

マングースは希少種を食い荒らすので「特定外来生物」に指定され、益獣から害獣扱いに…!現在は逆にマングースが駆除される側になってしまいました。

こんわくなちゃれ

連れて来られたマングースに罪はないのにな…人間のエゴに付き合わされて駆除されてって、どうなんだろか。

ちなみにマングースを導入したのは沖縄本島と奄美大島のみ。徳之島には導入しませんでした。よかった~!

ハブvsマングースの勝率は?

先ほどまでの話は、野生での話。実際に出逢うはずのない2匹が決闘したら…!

ちょいグロ映像

こんわくなちゃれ

…見た?マングースの攻撃はハブの首を狙って集中的に噛みついては離れる。ハブの攻撃は永遠に当たらない…
ほぼマングースが勝ちます。

動物愛護法によって、ハブvsマングースショーは終焉を迎えました。が、別の形のショーに生まれ変わっています。

ガリべんなちゃれ

前置きが長くなりましたが…ここからが本編。
徳之島のハブの天敵は2種類います。わかる?

天敵① アカマタ

アカマタ
引用:山川自然研究所

ハブの天敵その1、アカマタ。体長は80~170cm!長い!
エサはヘビ、トカゲ、カエル、小鳥、ネズミ。そしてハブも食べちゃいます。

ぐるぐるなちゃれ

こんな見た目ですが、無毒。
でも気が荒くて攻撃的な個体が多いよ!
掴むとすっごい臭い液をかけられるんだ…

身体の大きいほうが相手を食べる
  • アカマタ<ハブ➡ハブがアカマタを食べる
  • ハブ<アカマタ➡アカマタがハブを食べる

もし同じサイズだったらどちらが強いでしょうか。
アカマタはハブ毒に対する耐性があるので、パワーで勝るアカマタの方が有利であるのでは、と予想できます。また、アカマタはあらゆる種類の生き物をエサにしますが、爬虫類を特に好むので、ハブがアカマタをエサにする以上に、アカマタの方がよりハブを積極的にエサにする可能性はありそうです。

山川自然研究所

天敵② リュウキュウイノシシ

ハブの天敵。イノシシとマングース
引用:OKINAWA ENJOY
あせあせなちゃれ

「ハブの天敵」

リュウキュウイノシシは徳之島の陸上哺乳類、最大の生物。
ハブは大好物。しかも毒を打たれても平気なんだとか!

逆に危ないのが、人間。
というのも…ハブの牙には、死んでもまだ毒があります。イノシシを解体するとき、腸にハブの牙が残っていると、毒でやられてしまいます…!
同様にイノシシのフンを踏んだらハブの牙が残っていて、刺さってしまったという事例も。足を切断せざるを得なかったんだとか…

びっくりなちゃれ

お、恐ろしい子…!

教えてくれた人

このお話を教えてくれたのは、徳之島エコツアーガイドの政(つかさ)さん。ナイトツアーの道中に、徳之島の生き物についてわかりやすく教えてくれました!
エンタメ性あふれる政さんのガイド、必見です!

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