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ワークショップで「阿権集落の子育て」の価値と尊さを垣間見た話。

2021年11月23日、徳之島伊仙町阿権(あごん)の子どもたち向けにワークショップが開催されました。海辺の植物を観察し、タネの運ばれ方を教えてもらったのですが…子どもも親も、学ぶ姿勢がすごい!集落全体で子育てするってこういうことか…!魅力的すぎた教育現場の様子をレポートします。

目次

阿権浜のワークショップ

引用:漂着物学会(徳之島支部)

今回はこのイベントのスタッフとしておじゃましてきましたー!
素敵なイベント、魅力的な集落の様子をレポートします。

講師の中西先生ってどんなひと?

びっくりなちゃれ

⇧見ました?数えきれないくらいの肩書きと実績!
長崎大学の名誉教授でいらっしゃいます。

2021年7月にも国内初の発見をなさってる!すごい!

阿権浜を散策してみよう

はなまるなちゃれ

阿権の滝に集合〜

最初に来た子たちが、筆者の体温の計測と記録をしてくれました。その後はこちらから言うまでもなく、続々とやってくる参加者たちの体温を計測して記録してくれて。すごい!

…っていう話を、主催者である伊仙町地域おこし協力隊の西村さんにしたんです。そしたらこんな素敵な返答が。

阿権小学校には「島っ子ガイド」という授業があります。集落に観光客の方がいらっしゃったら、子どもたちから声をかけて観光案内しています。だから体温測ったりするのも、自主的に動けているんですよ。

びっくりなちゃれ

し、知らなかった…!阿権集落すごい!
ガイドとして、集落に関する知識や愛、お客様へのおもてなしの心が育っているんだね。素敵すぎ。

写真はタップすると拡大表示できるよ

参加者がひととおり集まりました。今回は阿権の島っ子ガイド向けということで、少人数制になるかと思いきや…フタを開けてみたら結構な人数!祝日で他のイベントも開催しているなか、このワークショップを選んで来てる。集落全体が自然や教育に対して高い興味関心を持っているのが伺えます。素敵だ〜。

さっそく講師の中西先生のご紹介。自己紹介もそこそこに、足元にある植物の説明がはじまります。

ひらめきなちゃれ

駐車場にある植物たちは踏まれても大丈夫なつくりになってるんだって〜足元にも発見がたくさんあるね!

阿権浜へ移動。海辺の植物観察会のはじまりです!

集落のシンボル、阿権大橋を背に

中西先生のお話を聞き、実際に手にとって触ってみる。いつも歩いている海岸も、新たな発見でいっぱいに!みんな目がキラキラ。

特に親御さんたちが、中西先生の話を熱心に聞いたり、質問していらっしゃいました!

てれてれなちゃれ

これって結構すごいことじゃない?阿権集落の魅力のヒミツが隠れてそう!

小一時間ほど阿権浜を散策。おみやげをゲットした子もいました。

中西先生のお話会

阿権福祉館へ移動。入口には靴がたくさん。でも、びしーっと綺麗に並べられていました。集落全体で素敵な子育てしているのが垣間見えます。

主催の西村さんいわく…

徳之島は子宝の島。だけど、磨かないと「宝」にはならないんです。阿権集落は集落全体で磨いています。これが子育て・教育のモデルケースとなり、移住希望者が増える可能性を秘めているんですよ。

てんしのなちゃれ

こういうのが、本当の、地域おこしなのかもしれない…!他の集落にも知ってほしいし、他の集落の活動も知りたくなったよー!それぞれ特色あるのかな?

お話会のはじまり

今回のテーマは「海辺の植物とタネの運ばれ方」

  • 生き物は動物植物にわけられる
  • 動物は動く
    • 他の生物を食べるため
  • 植物は(基本的に)動かない
    • 自分で栄養を作れるから

では、植物はどうやってタネを運んでいるのでしょう?

タネを運ぶためには、動いているものを利用する必要があります。風、水、動物などなど。

ちゃんとメモメモ…!

たとえば、たんぽぽ。綿毛がふわ〜っと飛びますよね。風を利用してタネを運びます。パラシュート型っていうんだって。

ガリべんなちゃれ

「ぽぽ」っていうのは、ふわっと飛び散る様子のことらしい。「汽車ぽっぽ」「はとぽっぽ」「たんぽぽ」の語源なんだとか。

中西先生が、実際のタネを見せてくれます。ふわっと飛ぶもの、くるくる回るもの、ヒラヒラ舞うもの…飛ぶたびに参加者から「おぉ〜…」という歓声が。

ひらめきなちゃれ

改めて観察してみると、運ばれるためにものすごく洗練されたデザインと仕組みを持ってるよね!人工物のデザインのもとは、自然界にあるのよなー。自然ってすごいよなー。

自然の凄さ、体感。

参加者に細長い紙とクリップが配られました。これを組み合わせて、タネの模型をつくることに。

みんな見本を見ながらせっせとつくり、飛ばしてみます。なかなか飛ばない子もいれば、最初からくるくる飛ぶ子も!子どもも大人も夢中。

2つ目は、ひらひら舞う紙ヒコーキみたいなタネの模型。グライダー型です。使うのは割れ物を包む、うすい発泡スチロール。まんなかにシールを貼ると、ひらひら〜。

子どもたちの感想にきゅんです

ね?自然って凄いでしょう?と語る中西先生。

あかるいなちゃれ

自然も凄いけど、こんなにシンプルで子どもでもつくれる模型に落とし込んでる中西先生も凄い…!このワークショップのためにご自身で大量に作成したんだとか。偉くて凄い人のこういう姿勢こそ本当に凄い。。尊敬です。

こちらも凄い人

筆者の感想

実は徳之島って、離島だからこそ高品質な学びを得られる機会に恵まれてるんじゃないかと思い始めています。

離島だからこそ、大人は子どもたちに都会と遜色ない教育機会を与えたいと思っている。都会は塾に入れたりするけど、徳之島はワークショップとか体験型が多い気がする。しかも結構すごいレベルの講師を呼べてる。

受験用の勉強で学んだことって、大人になったらほぼ忘れてるし、検索すれば答えが出せる。

ガリべんなちゃれ

「Googleレンズ」ってアプリ知ってる?スマホカメラで宿題写すと、答えだけじゃなくて途中の導き方まで解説するんだぜ。

もう「決まった答えをだせるか」じゃなくて「興味関心を持ち、疑問を持てるか」「答えのない問いにどう向き合うか」と「人として」を教えたほうが、将来よっぽど役に立つはず。

そういった意味では、阿権集落の教育って素晴らしいと思うの。筆者がこんなこと言うのもアレですけど…小学生の時点ですでに「どこに出しても恥ずかしくないし、きっと生きていける」と思える子たちでした。

さらに、子どもを通して親自身が学んでいるのも魅力的でした。お話会の最後の質問コーナーでは、大人からの質問もかなり多く出てました!なかなか見ない光景。きっとご家庭内での親子の会話も素敵なんだろうな〜。

てれてれなちゃれ

集落全体で育てるってこういうことなんだーってちょっと体感させてもらえた気持ちです。良き「日本の教育」を垣間見た気がしました。

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