先日、「調査されるという迷惑」っていう本を読んでから、「調査・研究は略奪されていることが多い」っていう視点でいろいろ調べています。とりあえず論文漁ったら、2021年以降に発表された論文で徳之島に関するものって約87件もありました。知らなかった~!(知ろうとしなかったんだけど)最先端の研究フィールドとして徳之島が適していることは多々あるのかも。超面白い!今回は「離島のメディア事情 徳之島の場合」という論文をピックアップして、紐解いてみます。
どんな論文?
タイトル | 離島のメディア事情 徳之島の場合 |
著者 | 宮下 正昭(鹿児島大学法文学部教員) |
雑誌名 | 鹿児島大学法学部紀要人文学科論集 |
発行年 | 2021/2/16 |
論文、読んでみる?
AN0004083X_88_p37-60論文の概要
ここからはしっかりした論文を、いつものゆるっとした記述で引用していきます。
インターネットのおかげで情報ハンデはほぼなくなったけど…離島にとっての新聞、ラジオ、テレビはどのような存在だった?これからは?
今回は徳之島に焦点を当てて検証するよ!
各媒体が導入された時期
図の作成に無駄に時間がかかった件
- 戦時中~敗戦~本土復帰時は、奄美の記者がラジオを速記してた!
- 島に民放テレビや島独自のテレビが配信され始めた頃には、都会ではPCやインターネットが普及しはじめていた(Windows95とか)
本土と離島のタイムラグは、
ラジオ➡40年
テレビ➡20年
ネット➡10年?
どんどん短くなってるね!
徳之島と新聞
- 徳之島には地元の新聞がない
- 徳之島の購読者数
- 南海日日新聞>奄美新聞>南日本新聞
- 一世帯あたり0.42部(鹿児島は購読率が低い)
- 住民の半数は「新聞は必要」
- 徳之島で新聞を読むのは午後(朝、奄美からのフェリーが着いてから配布)
- 新聞を求める理由は速さではない(欠航もあるし)
- ネット上の新聞
- 速さを求めてない、高齢者が不慣れ➡そこまで浸透してない
- 配達料金削減、配達員不足の解決方法になるか?
- ネット有料配信読みたいか?➡Yes:7%のみ(紙の価値)
- 記者
- 奄美大島にはマスコミ各社の支局・記者クラブがある
- 徳之島には3社3人しかいない、行政も広報慣れしていない
かなりの種類の新聞や広告新聞(水曜ガイド・週刊てぃだ等)が生まれては潰れ、、現在に至ったようです。
「終わりに」
論者のご意見
- インターネット社会➡情報格差は無くなるはず
- 放送電波、紙メディアの意義や可能性
- 天城町ケーブルテレビ
- 徳之島全体で活用できないか
- コミュニティFMに使えないか
- 広告新聞のポスティング人材網×2の活用はできないか
- 対面アプローチ➡双方向サービス?
- 島内記者の知見を島おこしに活用できないか
なるほど~!
論文って面白い!
「論文」って堅苦しくて読みづらいとか、一般ピープルにはわからないっていうイメージがあったんですが…いかがでしたか?
筆者は結構楽しく読みました!面白かった~!
大学の先生がせっかく研究し、論文に起こされたんだから…知らないと、活用しないともったいない!また気になる論文はちょこちょこまとめてみまーす。
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