徳之島に対するニーズを探る
以前⇩の記事で、Googleトレンドというツールを使って「世間は世界自然遺産になった徳之島に、興味関心を持っているのか」を探ってみました。
残念だけど、思ってる以上に興味持たれてないと思うぜ~
このままだと、コロナ終わっても来島者数は対して増えないんじゃないか…?
なので今回は、「とりあえず徳之島には興味がある」って人に絞って、何を知りたがっているかを調べてみました。
Googleキーワードプランナーとは
今回使用するツールは、Googleが提供する「キーワードプランナー」。
キーワードプランナーとは、Google がAdWords広告主向けに提供するキーワード候補や予想検索数を取得できるツールのこと。
株式会社アイレップ
Googleの検索窓にどんなキーワードが入力されているかを知ることができるよ!キーワードの月間平均回数から世の中の需要を推測して、広告出稿の内容や金額を決めたりするんだ~
「じゃがいも」の場合
- レシピを知りたい
- 「マッシュポテト」など具体的な料理名…メニューは決めてる
- 「じゃがいも 玉ねぎ」など具材…メニューは決まってない
- じゃがいもが緑色に変色→食べれる?(対処法が知りたい)
- 品種の特徴について知りたい、買いたい
人が検索するのはこんなとき
- 知りたい(●●とは)
- 解決したい(~する方法)
- 行動したい(予約、購入など)
検索意図に合わせて記事(コンテンツ)を作成すると、読み手の満足度が高くなるよ!自然とGoogleの評価も上がるんだ~
「徳之島」って検索する人は何が知りたい?
ここからが本題。キーワードを「徳之島」にしてみましょう。
出てきたキーワードを分類します。とりあえず月間検索回数が100以上のキーワードで、こんな感じ。
ちなみに「徳之島」の月間検索回数は1~10万でした。
- 「沖縄」10万~100万
- 「宮古島」10万~100万
- 「石垣島」10万~100万
- 「西表島」1万~10万
- 「那覇空港」1万~10万
- 「首里城」1万~10万
そもそもの母数が違いすぎる~
普通に戦っても勝てないわけだ
「徳之島」と検索する人たちの意図
- 飛行機・ホテル・レンタカーの予約がしたい
- タクシー会社の電話番号が知りたい
- 徳之島って怖いって聞くけど実際どうなの?
- 徳之島の歴史が知りたい
- 爆砕で情報交換したい(エリア限定の2ちゃんねるみたいな感じ)
- 観光情報知りたい
【ホテル】オーシャンよりレクストンが検索されている理由(推測)
- 出張族の「いつも決まったホテル」=レクストン
- 島外のレクストンも利用してて、馴染みがあるから使いたい
- 観光客向けの有名なホテルがない、宿メインの宿泊は想定されてない
- 「星野リゾート」は地名よりホテル名で検索するパターン
「徳之島 民泊」も検索されてないぞ…
全国の宿を検索できるサイト(楽天トラベルとか、Airbnbとか)に情報載せておかないと、知ってもらえない可能性が高そう。
あとは「定額 全国住み放題 Address」みたいなところと提携したりかな?
「徳之島 怖い」
観光地名の検索はだいたい【予約系】【観光情報】が主なのに、「怖い」がランクインしてきてますね~。なかなかですよ。観光情報と同じくらい、いやそれ以上に、こういう情報にニーズがあるっていうことです…。うぬぬ。
「徳之島 怖い」と検索した人が、次に検索する主なキーワードたち
たぶん、「徳之島 歴史」って検索している人たちも同様のニーズ…普通に歴史を知りたいんじゃなくて、戦闘民族と呼ばれる人たちがどんなことしてきたか知りたいんではないかと。
つまり徳之島&島民の本当の魅力を知る前に、こういう先入観を持って見られることも少なくないってことです。
そ、そんなことないんだからぁ…!
筆者も最初、徳之島行きを親に止められました。移住はいいけど、「徳之島に移住」はダメだと…。今ではホエールウォッチングに招待したりして、良い島って思ってくれてるんですけどね。
これから徳之島を知る人には、徳之島について語る人の想いが伝播していくはず。島民や島に関わる人たちが、徳之島のことを胸張って好き!って言えるかどうかにかかってくるわけです。草の根運動ですね…!
観光情報が検索されていない
観光系のよくある検索キーワード、「モデルコース」「アクティビティ」や具体的な観光地名(首里城とか)が全然ランクインしてませんね~。月間検索回数10~100回まで確認しても、出てきたのは「徳之島 ウンブキ」くらい。これは何度か報道ステーションで取り上げられた効果でしょう。
筆者が撮影した映像が使われてます。ど~こだ!
「世界自然遺産」もないね…
やっぱり観光目的での来島は少ないし…「次の旅、どこ行く?」の候補地にも挙がってきてないように見えます。
それか、何も検索しないでぶっつけで来島する人が多いのかもしれません。
- ツアーなどで来島するから、具体的な情報を知らずに来ても困らない
- 島人と縁があるから、聞けば済む(検索しなくていい)
- 行ってから考えよ!っていう属性(若者の旅、ヒッピー系など)
- 来島目的がしっかり決まっている
- 例:トライアスロン…「トライアスロン協会」「レース一覧」などの専門サイトを閲覧
- いわゆるライトな観光客(個人客)を狙うのはハードル高い
- 普通の観光情報の発信や、受け入れ態勢の構築よりも力を入れたほうがいいことがあるはず
- ふるさと納税経由で高所得者層狙いとかアリかも
- 旅行会社などと組んでツアー商品作ったほうが見込める
- ツアーだからこそ行けて、ディープに楽しめる、高付加価値な島
- 研修なども相性良さそう(リトリート、アドベンチャーツーリズム)
- 島人が島外の個人を頑張って集客するより、旅行会社などに集客してもらって、まとまった人数or高単価なお客様をご案内したほうが、費用対効果良さそう
- 来島目的に合う情報発信(トライアスロン、ダイビング、釣りなど)
- 載せるのは専門サイトなど(徳之島を知らない潜在顧客向けだから)
- インフルエンサーを起用するならこのあたりの属性
うーん。検索されてないから、数字見ても憶測の域を出ないぜ…。来島者のデータ欲しいな~
というわけで、Googleキーワードプランナーというツールを使った分析でした。キーワード見てるだけで、多少なりとも今後のプランが見えてくるもんですねぇ。
なんか良さそう!とか、世論に流されてとか、予算がついたから、っていう判断ではなくて、戦略的に考えて、将来を見据えて動いていきたいものです。自戒。
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