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島暮らしのお金事情

徳之島に移住してはや4年。離島は物価が安い?高い?リアルな感想をまとめました。

目次

お金のプラス面

家賃

これは島の経済潤ってる度や、観光業が盛んかどうかによって大きく変わるかと。たとえば2021年6月現在、宮古島はまだまだバブルで、1kでも8-9万とか…東京23区レベルです。もともと住んでた人たちが急に追い出されて、都会の人や、外国の出稼ぎの方向けに高価格で提供しているみたいです。うーん。

それに比べて観光がまだまだ未発達な徳之島は、都心部3DK(一軒家の二階部分のみ)で5.5万円。それでもちょっと高めかもしれません。先生や医療関係者など、離島手当や家賃補助が手厚く、給料も高めな方々向けに、綺麗で家賃高めのおうちを貸してる人も少なくありません。

都心から車で10分ほど離れると、家賃はガクッと落ちます。ちょっと新しめの平屋の一軒家2DK、ふたりで住むと若干狭いかな?くらいのサイズ感で2万円。古民家ちっくな物件だと5000円。他にも「自分でリフォームするなら無料」など、条件を満たせば破格になる場合も。ただし、都心部から離れると不動産屋さんに掲載されてない物件がほとんど。可能であれば、住みたいエリアで発言力がありそうな方と仲良くなって、物件がないか聞いてみましょう。島の人海戦術は侮れないですよ…!厳しければ、Instagramのハッシュタグ伝いに島関係の人と連絡取ってみるのもひとつの手です。

そうそう。私にご連絡頂くのも歓迎です。別に不動産屋でも移住コンシェルジュでもなく、ただの移住民ですが。それでもこれから移住する人、移住を検討している方のチカラになりたい気持ちはあるので。よかったら!

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駐車場代

ほぼ無料。家の駐車場代もほぼかからないし、車移動の際の駐車場代もないです。「スーパーで買い物したら無料」などの条件もないです。それどころか車を何泊か置いといても大丈夫。空港ですら、駐車する位置をちょっと離れたところにすれば無料。

カフェ代

コンビニくらいです。島にカフェって少ないし、ちょっと時間つぶす感じでは行かなくなりました。行くとしたら古民家カフェに友達と言って豊かな時間過ごすか、お互いの家でまったりとか。あとは海を眺めながらほっと一息つくのも最高です。都会はなかなかそんな場所ないですもんね。。

洋服代、化粧品代

これは嗜好によるとおもいますが…私は毎日Tシャツすっぴんでも大丈夫。周りの目を気にせず、自分のすきなラクな格好でいられます。毎日違うオフィスカジュアルな服を用意しなくていいのは個人的にはすごいラクになりました…!

子どもを預ける費用

私はまだ子どもがいないので、周りの友人家族を見てて思うのですが…託児所等を利用しなくても喜んで子どもを預かってくれる人が地域にたくさんいます。さすが子宝の島。地域ぐるみで育ててくれる文化は素敵だなって感じています。(っていうかそもそも託児所がない気がする)

ちなみに子どもにおもちゃを買ってあげる費用も格安なように思います。ゲーム等を与えなくても、自然のなかでわんぱくに遊んで、自分たちで遊びも創り出したりしてくれます。子供のころに与えられて育つか、クリエイティブに育つかって結構大切な気がする。

都会と変わらない水準のもの

スーパーでの買い物

スーパーで買い物すると、普通に都会価格です。道にある無人販売やご近所さんから頂く野菜はタダ同然ですが、そればっかりでは材料偏りますもんね。

結局スーパーで売っているものには、仕入れるのに送料がかかっているので…そこまで安くはない、むしろ高いこともあります。

外食代

島価格な安〜いお店もあります。でもほとんどのお店が都会とそんなに変わらない価格。これはスーパーでの価格同様、仕入れ値がそこそこするからでしょう。卸業者も、離島への送料無料即配達をしてくれるっていう理由で選んでいる方がほとんど。仕入れ価格は二の次になりがちです。食材にこだわるなら、送料もかかりがちなのでなおさら高くつくでしょう。

逆に店舗の家賃は安いことが多いので(家より安いことも!)、そこで経費が抑えられている感じがします。

お金のマイナス面

離島の給料

安いですね…たとえば東京都に属する離島(小笠原など)は最低賃金が高いのでかなりマシです(東京で1,013円)。私のいる鹿児島県の最低賃金は時給792円。都会からふらっと来て働き口を探すと、収入格差がしんどいと思うかもしれません。

鹿児島県徳之島町の平均所得 2,690,427円

全国 1068位/1741市区町村中

鹿児島県 9位/43市区町村中

鹿児島県徳之島町の年収・所得・給料事情

徳之島町の場合、単純に12ヶ月で割るとだいたい22.5万円。平均なので、高所得者や働き盛りの人たちも含めた金額です。(これでも鹿児島内で9位なんですね…)

もし離島の雇われで高い給料を望むなら、以下がおすすめです。

  • 都会からの出向
  • 医療関係
  • 水商売
  • 国家資格系

すでに都会で何かしらスキルを身に着けていて、それが島内だと重宝される場合、独立したほうがお金になるかもしれません。

例えば美容師さん。徳之島は島民数に対して美容師さんが全然足りてません。都会でスタッフとして身に着けたスキルが、島内なら3本の指に入れて数ヶ月先まで予約でいっぱいなことも難しくないでしょう。

離島内の業務委託

独立しても、お金にならない。例えばこんなときに起こります。

  • 島のみなさんと仲良くなって、お金を請求しにくい関係になった
  • 「島のために」みなさんボランティアで活動してるので、自分もボランティアにせざるを得ない空気感
  • 目に見えないサービス(技術を教えたり、IT系だったり)はなかなか理解が得られず安価になりがち

私は現在この3つに立ち向かっています。とはいえ金の亡者みたいになると、信頼関係が崩れて島にいられなくなりそうなので、無理はしたくない。なので上記に対しては半ばあきらめています。

現在は島外からの収益源をつくったり、行政と絡むことで仕事として成立させたり、助成金や補助金を活用したり…そんな別ルートでの解決策をつくっています。

冠婚葬祭系のお金

ものすごく出費が多いです。結婚式やお葬式はもちろん、出産、入学、成人など…付き合いが多い方は月10万とか平気で飛んでいきます。島にずっといる方はコミュニティもほぼ変わらないし狭いので、親戚も先輩も同級生も後輩も近所付き合いもたくさん。

あとは自分たちが冠婚葬祭する側の場合、もてなす準備にも時間とお金がかかります。入学シーズンは、その地区で入学する子たちの各家で料理が振る舞われ、お祝いする側はお金渡して食事とお酒頂いて次の家へ…

古き良きコミュニケーションで素敵なんでけどね。お金はすっ飛んでいきます。

送料

かかりますね〜。

小さく「離島の場合別途送料」と書いてある→注文後に業者さんとやりとり→送料発覚→注文確定

届くまでにさらに時間と手間がかかることもしばしば。特に大きいもの、重たいものは大変です。家具をネット注文して、上記のやりとりを経て追加料金払ってやっと届いたら不良品だったときの悲しさ…!しんどいです。なので手ざわりやサイズ感など、実際に見て触ってから買ったほうがいいものは、なるべく都会でチェックしてから通販するのがオススメです。

余談ですが、たまに都会に戻ったときにAmazonプライムの送料無料ですぐに届く恩恵を受けると、めちゃ感動するようになります。

ガス代

島のプロパンガスは高い…!一人暮らし、料理そんなにしない、お風呂溜めるのは週1に抑えても、月に7,000円とか。都市ガスや島の家賃に比べたらめちゃ高く感じます。本土のプロパンガスだったら業者を替えちゃえばかなり安くなる場合もありますが、島は付き合いの観点から替えるのは結構厳しいです。できればお風呂は灯油の物件を選ぶと、光熱費はかなり抑えられるそう。

通信費

都会にいると、通信費に関して以下のような選択肢が検討できます。

  • 楽天モバイルのような0円ケータイ
  • Wi-Fiスポットを活用
  • 格安sim
  • クラウドWi-Fi

これらは、その土地の通信回線がすでに整っているからこそ成り立つ選択肢です。圏外エリアも少なからずある徳之島では、3大キャリアですら厳しいです。3大キャリアのネット回線を借りてるようなサービスだとイライラでしかありません。

徳之島の場合、3大キャリアの繋がりやすい順はdocomo>au≫Softbankです。離島はだいたいdocomoが強いみたい。ただし沖縄はauです。沖縄セルラーが買収されたからとか?

おうちに光回線を引いても激遅だったりします。うちの近所にコワーキングスペースがあって通信速度めちゃ快適なのですが…別の回線なんだとか。

なので、移住当初の私は格安sim+クラウドWi-Fiだったのですが、現在はdocomoの5Gプランにしています。島に5G届くはずないんですけどね。パケ放題のプランだったので。パソコン作業をテザリングでするので、スマホでYouTube流しながら動画や画像アップロードしながら、ってなると重いのでコワーキングスペースに行ってます。

車関係

島では車は必須アイテム。でも潮風によってすぐ傷んでしまうのが難点…車を買う際にサビ防止しても、結構早い段階でサビはじめます。

そこで役立つのがリース。私は半年縛り2.1万円でカーリースしています。車検はもちろん、ちょっとした修理まで費用の範囲内で行ってくれるので、車に詳しくない人間としてはとっても安心です。リース出来る車種は結構選べました。私の場合時期によって優先したい性能が若干違ったため、途中で車を替えてもらった際も追加料金は発生しませんでした。

ただし、古い車なこともしばしば。坂道を登れないこともありました…。燃費も△です。ご自身が車に何を求めるか次第で決めて良いでしょう。

島外への交通費

忘れちゃいけないのが島外への交通費。マイナーな離島は交通費が高い!

徳之島に住民票を移して役場で手続きをすると、離島カードをもらえます。飛行機やフェリーで県内を移動する際、正規料金の約半額で利用することができるというもの。

フェリーは結構活用できます。フェリー乗り場でチケットを購入する際に離島カードを見せればほぼ半額になるのでとってもお得。となりの島まで数千円で行けます。ただし県内移動のみ有効なので、沖縄県に行く場合は適応外なのが残念なところ。

飛行機の場合、離島カードはもう少し利用しにくいです。

  • チケット購入は島内の旅行代理店から(WEB上などでは買えない)
  • マイルで購入できない(貯めることはできる)
  • 県内の移動「のみ」有効
  • 「正規料金の約半額」なので、早割等のほうが得な可能性が高い

特に最後の2項目が…悲しい…..やっぱりお得なフライト情報は自分で掴んでいかないとですね。県外への移動も含めると乗り換えが必須。乗り換えも調べやすく、最安値も一目でわかる⇩のサイトは私もよく使ってるのでおすすめです。



ポイント活用できない

楽天経済圏に移行しよう!ポイントやりくりしよう!と諸々画策したのですが…離島は厳しかったです。

  • 楽天でんき、楽天ひかり…提供範囲外
  • 楽天モバイル…かなり繋がりにくい
  • 楽天ビューティー…島に掲載店舗がない
  • 楽天せどり…送料のせいで、都会よりも利益が薄い

楽天トラベル、楽天ブックスなどは活用してます!

楽天以外の他のポイント類も貯まりにくいです。支払いは現金オンリーだったり。島のお店でポイントと連動しているところがほぼなかったり。たとえば徳之島のコンビニはファミリーマートしかないので、コンビニ系で貯められるポイントはファミペイ系に限られます。

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