徳之島ならではの特徴を一言で表すと、「自然」。動植物などのネイチャーはもちろん、島民の生き様もナチュラル。だからこそ、子宝、長寿、世界自然遺産…。他の島にはない、世界に誇れる宝物でいっぱい!なんにもない島だけど、目に見えない大切なもので溢れてる!あー移住してよかった。って今日も思ったのでシェアさせてください。
自然ってなに?
あらためて定義を聞かれると…結構返答に困るキーワードじゃないですか?むずかしい~
「自然」≒ありのまま
- 動植物・環境(ネイチャー/nature)
- 人間(ナチュラル/natural)
動植物や環境を示す意味での「自然」の面では、【奄美・琉球】が世界自然遺産に登録されましたね。貴重な動植物の宝庫です!
今回は徳之島に住む人々の島民性について、「自然/ナチュラル」というキーワードで考えてみました。
もし無人島に男女4名ずつ流されたら…
突然ですが、想像してみてください。
無人島に男女4名ずつ流されたら、どんな展開が待っていると思いますか?
こういうことが起きるのが「自然の流れ」だと思うんです。
で。徳之島の特徴って、「闘牛」「子宝の島」「長寿」。
主要産業は「農業・漁業」「土木」。
どうですか?見えてきました??
徳之島は、文化や産業を見ても自然。いい意味で原始的。加えて、島民も自然体だなって思います。
逆に、都会などは不自然なことが多いですよね。Not自然。ネイチャーは少ないし、自然体で生きている人も少ないのでは。
不自然(ふしぜん)とは、自然に反した状態、あるいは自然に反した行動であるため、好ましく思えないものを指す。
wikipedia
私自身は…都会や、都会にいる自分を不自然に感じたから、自然あふれる徳之島に移住したくなったのかも!
闘牛の島は、感情に素直な人が多い島
徳之島島民の性格って、「気性が荒い」って言われ方をすることもしばしば。闘牛のイメージも強そうです。
住んでみて思ったのは、感情に素直な人が多いということ。嬉しいときはすごい喜ぶし、ムカつくときは胸にしまわずぶつかっていく。楽しいときは指笛が飛び交う。
でも…世間って、どうしても悪いところが目に付きやすいから、気性が荒いっていう表現になっているような感じがします。
それと、徳之島のみなさんは、自分にとって大切なものの優先順位がはっきりしてる気がします。「周りがなんて言おうと、私はこれが大事」って。起業で成功しているひとが多いのはこういう理由かしら。
都会にいると、感情のコントロールが妙に上手くなっていく。我慢を覚え、繰り返す。不自然ですね~。ゴールは無気力(ひきこもり)か大爆発(事件)でしょうか。
都会でケンカをあんまり見かけないのって、単に大人の対応してるだけだよね?「我慢してたら大切なものを見失って、闘う気力もなくなってた」ってわけじゃないといーけど。
長寿の島は、自然あふれる島
徳之島は「長寿世界一の島」としても有名。100歳以上の人口割合が高いのです。
長寿の有名人といえば、「泉重千代翁」。1865年から、120歳までご存命!7歳から105歳までさとうきび畑で働き、100歳を超えてからも晩酌を楽しんでいたんだとか。医師から止められても黒糖焼酎を飲んでいたあたり、やっぱり「大切なことの優先順位」が決まってる感じがします。
リアル時を駆ける翁。
翁が生まれた頃は、まだ薩摩藩だった!
長寿の秘訣、どれも自然ですよね。
不自然なことがないほど、人は健やかに生きられるのかも知れません。
デスクワークって不自然だよね…パソコンいじってると、姿勢悪くなるわ、電磁波食らうわ、運動不足になるわ。弊害多い。
デスクワークのあとでスキンダイビングすると、身体が硬くなってたり、呼吸が浅くなってるのがすぐわかる。ダイバーにIT系の人が多いのも、ワーケーションが流行るのも納得。不自然な環境にいる人は自然に還りたくなるものよ。
スマホ含め、デジタルとの距離感は大事。本当に大事。
子宝の島
「子宝の島」の由来は、2009年の合計特殊出生率の全国トップ3を徳之島3町で独占したから。
1位 伊仙町 (2.42人)
2位 徳之島町/天城町(2.18人)
※全国平均 1.31人
三人兄弟あたりまえ
出生率が高い理由は、娯楽が少ないから?
なぜ出生率が高いのか。
様々な理由が言われていますが…個人的には「娯楽が少ないから」だと思ってます。
冒頭の無人島の例を思い出してほしいのですが…娯楽が少ないと、コミュニケーションが(会話以外も)多くなる気がしませんか?共同作業も多く、苦楽を共にするとなにかが生まれやすいですよね。自然と、相手と向き合う機会が増える。
ちなみに島は娯楽が少ないぶん、噂話が楽しみの一つになってる気もする。5Gより早くまわってくるもんね。
逆に都会は娯楽がたくさんあって、1人で完結するものも多い。そしたら結婚率や出生率も下がるかも。仕事ですらリモートワーカーが増えて、人とずっと関わらなくても出来ちゃいますしね。コロナでヤバいのに、ゲームメーカーは軒並み順調だし。おひとり様に拍車がかかってる~!
徳之島の出生率が高い理由、思い上がるのがもうひとつ。
感情に素直=欲求にも素直。
徳之島にはお金で買えない豊かさがある
参考記事
先ほど、徳之島には娯楽が少ないと書きました。ここでいう娯楽は(上の参考記事の言葉を借りると)「都市的娯楽」。つまりプロが作り出したエンタメ類や外食などに価値があって、お金を支払って楽しむ感じ。1人でも楽しめます。
(で、稼がなきゃ!って走り続ける。稼いでも稼いでも満たされない。)
踊らされてるよ?
徳之島の平均年収は月給25万円程度。鹿児島県のなかでも比較的低いほうです。しかも子だくさんなら、都市的娯楽にお金を回す余裕は少ないかもしれません。
でも。都市的娯楽がないと、自ら創り出すんですよね。クリエイティブになる。それを参考記事では「農村的娯楽」という風に書いてありました。「楽しみの自給自足であり、遊び仕事」であると。確かに島のみなさんに休日何をしているか聞くと、子育て・農業・酪農・闘牛のどれかに当てはまる気がします。
個人的には子どもは島で育てたい派。娯楽を浪費する側じゃなくて創造できる側になってほしい~
都会では数年前から副業(複業)ブームが来て、稼ぐために複数の収入源を持とうとする人が増えた感じがします。でも徳之島では(友人の手伝い程度まで含めるなら、)副業していない人のほうが少ないんじゃないでしょうか。遊び仕事ですね。仕事って本来めっちゃ楽しいものっていうのを思い出させてくれます。
徳之島には季節労働が多いのも、一因かもしれません。じゃがいもの季節になったら手伝うとか。都会の仕事ってだいたい、年間通して常に一定量の仕事があって、勤務時間も決まってますよね。それって本当は不自然なのかも。「お天道様が昇ったら仕事、沈んだら切り上げて酒!」自然とともに生きていくほうが、自然。
私は東京にいた頃、毎日終電まで働いてて。季節の変化はもちろん、今日の天気すらわからないような日々に不自然さを感じつつ、麻痺させて感じないようにしてました。
徳之島に来てからは、天候に振り回されまくりです。でもそれが楽しい!晴耕雨読って最高の生活。自然とともに生きるってしあわせ。
観光化されていない島
島には、すごい景色もすごいプロもたくさんいます。でも観光化されていないのは、「遊び仕事であって、お金をが発生することじゃない」っていう感じがします。
たとえば⇩こちらのハンドメイドのお店に出品なさっている方のひとりは、お店が出来るまでは、作っては近所の人に配っていたみたい。創作することが本当に好きで、追求しているからこそ腕もよくて。でも、「楽しみの自給自足であり、遊び仕事」だった。
私はシュノーケリングやスキンダイビングの講習、ガイドを仕事にさせてもらっていますが、島の潜る方々には全然かなわない!と思うことが多々あります。特に漁師さんなんて、匠の技!でも自分たちが食べる分だけでいい、って人もいる。
お金ってなんだろう。本当に必要?って気持ちになってくる
だから…観光業って、もしかしたら、不自然なことなのかもしれないって思い始めてたんです。いわゆる観光地化って、自然を破壊して建物が建ったり、住民たちは普段やらないことを観光客がいるときだけ行ったり。薄利多売になって、提供する側がしんどくなったり。
有名になったらこんなことも…
でも。先日「エコツアーガイド」の研修で、観光とはなにか、っていう定義を学んできました。
- 観光とは?
-
自分が宝物に思っていることを紹介すること
エコツアーガイドにとって大切なのはテクニックより想いや誇り
この定義を踏まえると、徳之島の人たちって島全体で本当の観光業をしているように思います。誰に売ってるかもわからないような薄利多売じゃない。縁があった人に、そ宝物を紹介してくれる。そこにお金が発生するかはどうでもいい。つくづく豊かな島だなって思います。
ご近所さんが旬の野菜くれたりするのも、観光なのかも
ありがたく拝受しよ。
禅の考え方
突然ですが、禅の言葉を紹介します。徳之島って「自然」っていうキーワードでも表せるけど、「禅」にも通じるところがあると思うんです。(にわか知識ですが)
- 本来無一物
-
生まれてくるときは何も持っていない、死ぬときも何も持っていけない 。
- 無一物中無尽蔵
-
何も持っていない、何にも執着していないからこそ、そこには無尽蔵の可能性を秘めている
- 吾唯知足(われただ足るを知れり)
-
必要なものは、もうすべて足りている
- 自利利他
-
自分に利することと他者に利することはセットであり、自利がないと利他はない。自分のことを突き詰め楽しめる・幸せだと感じることが先にあってはじめて他人にも良い影響を及ぼすことができる。
徳之島には、なんにもありません。
(特に都会的娯楽や、いわゆる「観光モノ」は)
だから徳之島が好きなんです。だからワクワクするんです。
不自然なものを「付加価値」なんて言って足さないで。
自然な状態が最高で最上。あとはノイズでしかない。
動植物も、島民も。ありのままが素晴らしいんだから。
洗練された、引き算の美学。
なんにもないのに、子宝も、長寿も、世界自然遺産も、ウンブキの発見も。
どれも世界レベルの、誇れるものだ。宝物ばっかり。
無尽蔵の可能性しかない。
移住してよかった。旅行だとこの物語の傍観者にしかなれない。
本物の「観光ガイド=島民のみなさん」と宝探しをしたい。
大切な大切な宝物、一緒に紹介させてください。
いつもと毛色がちがうコンテンツでごめんなさいね。
午前3時に起きちゃって、寝れないから海と朝日見に行って。
そしたら徳之島最高って想いで溢れちゃって。
太陽なんて毎日昇ってるのにね。
しあわせはすぐそこにあるもんよね~。すぐ忘れちゃう。
シュノーケリングや空撮のサービス名を「ナチュレとくのしま」って名付けたときから「自然」ってキーワードがあったんだけど、やっと言語化できてすっきり。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
いつもより読みづらかったかも。お付き合い頂き感謝です。
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